セールストークでは決して前面に出ない認定中古車のデメリットについて、構造的なリスクを整理します。
第1の落とし穴は、ディーラー認定中古車の保証における「除外規定(免責事項)」です。エンジン本体やトランスミッション、ハイブリッドシステムのインバーターといった重要保安部品は手厚くカバーされますが、内装の異音、電装系の経年へたり、ブレーキローターの摩耗などは保証対象外となるケースがほとんどです。特にドイツ車をはじめとする輸入車の認定中古車における故障リスクでは、複雑なセンサー類やエアサスペンションのシール劣化が保証のグレーゾーンとなり、高額な工賃トラブルに発展するケースが見受けられます。
第2のデメリットは、認定中古車の値引き相場の低さです。一般中古車であれば5万〜15万円程度の価格調整や付属品サービスが引き出せるケースもありますが、ディーラー認定中古車の値引きは「0円〜最大でも3万円程度(端数カット)」が業界の通例です。商品化にかかる人件費や部品交換コストがあらかじめ原価として織り込まれているため、値引き余地が極端に狭い構造になっています。
第3に、手厚い延長保証やロードサービスを付加した場合のランニングコストです。1〜2年の無償保証終了後、保証をさらに1〜2年延ばすための延長保証料は、国産車で3万〜8万円、輸入車では15万〜30万円近くに達することも珍しくありません。