東京グランギニョルが活動したのは、1984年から1986年までのわずか約2年半です。その間に上演された本公演は、わずか4作品に過ぎません。しかし、そのすべてがアングラ演劇史に刻まれる特異な輝きを放っています。
旗揚げ公演となった『マーキュロ』(1984年)では、劇団の根底に流れる退廃的な世界観と暴力的な音響空間を提示し、サブカルチャー界隈隈に激震を走らせました。続く第2回公演『ガラチア』(1985年)では、より洗練された舞台装置と身体表現が融合し、劇団としての評価を不動のものとします。
そして1985年、彼らの金字塔となる第3回公演『ライチ光クラブ』(1986年に再演)が上演されます。廃工場に秘密基地を作った少年たちが、美の象徴たる機械(ライチ)を作り上げ、やがて自滅していく破滅劇は、観客の心に消えないトラウマと陶酔を植え付けました。最終作となった『ワルプルギス』(1986年)に至るまで、彼らは一度も失速することなく、文字通り疾走し続けました。