日本中を大きな衝撃と悲しみに包んだのが、2011年8月27日深夜に石川県かほく市の大崎海岸で発生した落とし穴死亡事故です。被害に遭ったのは、当時23歳だった新婚の会社員男性と、同じく23歳のその妻でした。
事故の発端は、翌月に誕生日を控えていた夫を驚かせようと企画されたサプライズパーティーでした。妻と友人ら6人は昼過ぎからスコップなどを使い、約4時間をかけて海岸の砂浜に深さ約2.5メートル、一辺約2.4メートルという巨大な落とし穴を掘削。穴の上にはブルーシートを敷き、その上に薄く砂を被せて巧妙にカモフラージュしていました。
同日夜、夫を砂浜へと連れ出し、暗闇の中で落とし穴へと誘導した瞬間、予想もしなかった事態が発生します。夫だけでなく、そばにいた妻までもが足元を取られて一緒に穴の底へと滑落。崩れ落ちた大量の砂が容赦なく2人に覆いかぶさり、あっという間に生き埋め状態となってしまいました。