市場の本当の顔を見たいなら、夜明け前の静けさが残る早朝に足を運ぶのが鉄則だ。一般の観光客がまだ眠りについている時間帯、場内の一角では水揚げされたばかりの鮮魚が次々と運び込まれ、独特の緊張感が漂っている。
競り人の威勢の良い掛け声と、目利きたちの鋭い視線が飛び交う競り場。ここでは石川県漁業協同組合のセリ市を経て、選りすぐりの魚介が各鮮魚店の店頭へと振り分けられていく。市場関係者の邪魔にならないよう見学ルールを守りつつ通りを歩けば、さっきまで海にいた魚たちが店頭に並ぶ劇的な瞬間を目撃できる。
早朝の競り直後に開く仕込み立ての鮮魚店では、さばきたての刺身をその場で味わえる贅沢も用意されている。朝一番の極上ネタを狙うなら、午前7時前の市場到着を強くおすすめしたい。