大阪府富田林市。かつて甲子園を目指す全国のエリート球児たちが汗を流した広大なキャンパスに足を踏み入れると、そこには静寂が広がっている。伝説の校舎はそのまま残されているものの、人影はまばらだ。
かつて「白地にネイビーの文字」のアステロイドユニフォームが躍動したグラウンド。打球音が絶え間なく響いていたその場所も、今は雑草が伸び、内野の土は静かに風に晒されている。近隣住民によれば、かつての活気ある掛け声やブラスバンドの応援練習の声はすっかり途絶え、放課後の静けさがかえって往年の熱狂を際立たせているという。