順風満帆に見えたキャリアに影を落としたのが、2015年4月に発覚した法人税法違反(脱税)事件でした。東京国税局は、橙乃ままれ氏が代表を務める著作権管理会社「m2ladeJAM(マーマレードジャム)」と同氏を東京地検に告発しました。
告発容疑は、書籍の印税やアニメ化に伴うロイヤリティ収入など約3億600万円の所得を隠し、法人税約3000万円を脱税したというものです。大ヒット作家の経済犯罪報道は、作品が持つ「高度な経済描写」のイメージも相まってネット上を揺るがす大騒動へと発展しました。
公判や報道で明らかになった脱税の理由は、私利私欲による計画的な資産隠しというよりも、急激な収入増に対する経理処理の完全な怠慢と知識不足でした。作家活動に没頭するあまり確定申告を長期間放置し、税務署からの再三の指導にも適切な対応を取らなかったことが刑事告発へつながったとされています。