格式高い和の情緒が漂う「ひがし茶屋街」。出格子が美しい古い街並みは金沢観光の象徴だが、日中は大勢の旅行者で賑わう。ここで地元記者おすすめの「裏ルート」を紹介したい。大通りを一本外れた細い路地「暗がり坂」や「あかり坂」へと足を踏み入れてみよう。
静けさが残る裏路地には、金沢の豊かな伝統工芸を支える職人たちの工房や、静かに佇む隠れ家カフェが点在している。金箔貼り体験や九谷焼の絵付けなど、手仕事の奥深さに触れる体験は旅の思い出を一層深いものにしてくれる。職人の手元を間近で見つめ、直に会話を交わす時間は、旅人にとってかけがえのない財産となるだろう。
近年、金沢の観光業は、単なる観光地の消費から「文化の体感」へと進化を遂げている。賑やかなメインストリートを背景に感じつつ、閑静な路地裏で金箔の輝きや漆器の温もりに触れる。それこそが、洗練された大人の金沢の楽しみ方だ。