彼女の現在地を語る上で欠かせないのが、精緻に組み立てられたライブパフォーマンスと独創的な音作りだ。『ココロノセンリツ』と題された一連のライブシリーズや作品群は、彼女のクリエイティビティの核心を物語っている。全国各地を巡るツアーでは、大仕掛けな演出に頼らず、純粋な音の響きと歌詞の説得力だけで満員の客席を魅了する。
楽屋裏での取材に対し、制作陣は彼女の極限までのこだわりを証言する。「一小節のコード進行、ドラムの音色の余韻ひとつにまで自身の意思を貫く。妥協という言葉が最も遠い場所にあるアーティストだ」。楽曲制作の裏側では、深夜までスタジオにこもり、言葉のニュアンスを何十回も推敲する姿が日常となっている。そのストイックさこそが、聴く者の心を揺さぶる楽曲を生み出す源泉に他ならない。