グループが国民的現象へと駆け上がった2010年代初頭、出版界の話題を独占したのは間違いなく彼女たちの作品だった。特に「神7」と呼ばれた初期中心メンバーのソロビジュアル集は、予約段階で初版が完売する異例の事態を連発させた。
絶対的エースとして群衆の視線を集め続けた前田敦子や、圧倒的なダイナミズムでファンを魅了した大島優子の作品群は、売上ランキングの首位を独占。講談社や集英社をはじめとする大手出版各社は、トップクリエイター陣を結集させて制作に挑んだ。妥協なき造本と鋭い美学が注入された誌面は、従来のアイドル写真集というカテゴリーの枠組みを根底から塗り替えた。
一方で、自己プロデュースの鬼才として頭角を現した指原莉乃の作品などは、親しみやすさと予期せぬ艶やかさの落差で読者を驚かせた。多様な個性が花開いたこの時代、女性グラビアというジャンルそのものが確固たる地位を確立したと言える。