「ドアが閉まりません、無理なご乗車はおやめください」――。毎朝のように駅ホームで響き渡るアナウンス。半蔵門線は、大手町、永田町、表参道、渋谷など、日本屈指のビジネス街や乗り換え拠点を通ります。そのため、特定の駅に集中する乗客数が許容量をしばしば超えてしまいます。
ホームドアの整備により転落事故は劇的に減りました。しかし、駆け込み乗車やカバン・衣服の挟まりによるドア再開閉が頻発。1駅あたりわずか30秒の遅延であっても、10駅通過すれば5分の遅れに膨らみます。先行列車が遅れれば後続列車は駅手前で信号待ちを余儀なくされ、さらにホームの混雑が悪化するという悪循環から抜け出せなくなります。