日本国内では「ブローカー」という言葉に対して、「裏社会の仲介屋」「中抜きをする怪しい人物」といったネガティブな偏見が根強く残っています。昭和・平成期の事件報道などで「政界ブローカー」「土地ブローカー」といった用語が悪用された歴史的背景が影響しているためです。
しかし、これは完全な誤解です。グローバルな金融・商業の世界において、ブローカーは高度な専門資格と厳格なコンプライアンスが求められる名誉あるプロフェッショナルです。ニューヨーク証券取引所のフロアブローカーやロイズ保険市場のロイズブローカーなど、市場の流動性を担保するために欠かせない存在として高い社会的地位を確立しています。
日本国内においても、商法上の「仲立人」として公正な市場取引を支える基盤となっています。「ブローカーだから怪しい」「エージェントだから安心」という短絡的なラベル貼りを捨て、その事業者がどのようなライセンス(宅地建物取引業者、金融商品取引業者、有料職業紹介事業許可など)を保持し、どのような約款に基づいて業務を行っているかを客観的に見極める必要があります。