早明浦ダムの貯水量は、流入量と放流量のバランスで決まります。流入量は降雨や融雪に左右され、季節変動が大きいのが特徴です。四国は梅雨と台風シーズンに降水が集中し、この時期に年間降水量の大半が供給されます。
冬から春にかけては降水量が少なく、流入量も減少します。一方、放流量は利水需要に応じて調整されますが、基本的には安定した供給を維持するため、貯水量は徐々に減っていきます。
夏場は水需要が増加します。農業用水の灌漑需要、都市部の生活用水需要が重なり、放流量が増えます。この時期に十分な降雨がないと、貯水率は急速に低下します。
気候変動の影響
近年、降雨パターンの変化が指摘されています。短時間に集中的に降る豪雨が増える一方、降らない期間が長期化する傾向があります。ダムにとって理想的なのは適度な降雨が継続することですが、豪雨は一気に流れ去ってしまい、貯水量の安定的な増加にはつながりにくいのです。
気温上昇による蒸発量の増加も無視できません。ダム湖面からの蒸発は年間を通じて発生し、夏場は特に顕著です。気候変動がこうした傾向を加速させる可能性があり、長期的な水資源管理の課題となっています。