セルフィースティックに対する風当たりが世界的に強まったきっかけは、ウォルト・ディズニー傘下の海外パークが踏み切った全園での禁止措置だった。伸ばした棒が周囲のゲストの頭部や目にぶつかる事故が相次ぎ、アトラクション運行中に棒を突き出したことで安全装置が作動し、施設が緊急停止する事態が頻発したためだ。
一度アトラクションが止まれば、数千人の訪問客に影響が及び、点検のために数時間の営業損失が生じる。運営側にとって、撮影の利便性よりもゲストの生命と施設の安全運行を守ることが最優先課題であることは言うまでもない。集客がピークを迎える行楽シーズンほど、たった一本の棒が甚大な運行障害を引き起こす脅威となるのだ。