この歴史的映像作品のメガホンを取ったのは、後に数々の名作映画を世に送り出すことになる映画監督の大林宣彦だ。そして、画面の中で男の矜持を体現したのが、映画『荒野の七人』や『大脱走』で世界的なアクションスターとしての地位を確立していたチャールズ・ブロンソンである。
現場でのエピソードは実にドラマチックだ。荒々しいワイルドさと繊細な洗練さを同居させるため、大林監督はブロンソンの肉体美と仕草を極限まで引き出した。シャワーを浴び、アフターシェーブローションを首筋に吹き付け、顎を触りながら発せられたアドリブ交じりの決め台詞。これこそが、マンダムCMシリーズを不朽の名作へと押し上げた決定的な瞬間であった。