2010年代半ば、秋葉原の裏通りを埋め尽くしていたのはリフレクソロジー(JKリフレ)だった。女子高生の制服を着た少女たちがマッサージを行う空間は、やがて東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正や労働基準法の適用強化によって、瞬く間に壊滅へと追い込まれた。警視庁生活安全部による度重なる一斉捜査は、街の風景を一変させる。
行き場を失ったキャストと顧客の受け皿となったのが、コンセプトカフェ(コンカフェ)の爆発的な増加だった。メイドカフェが築き上げた接客文化をベースにしながらも、より密接なコミュニケーションを売りにする店舗が急増。その延長線上で、おしゃべり以上の親密さを求める層に向けて「添い寝リフレ」や「お昼寝カフェ」といった形態が再定義され、現在の洗練されたスペースへと姿を変えていったのである。