毎朝6時前、彼はすでに動き出している。齢80代半ばを超えてもなお、その肉体は驚くほど引き締まり、足取りに迷いはない。病気ひとつせず健康を維持する秘密は、徹底した自己管理と「人に喜んでもらうこと」そのものを活力とする精神性にある。
食事は質素そのものだ。パック米や自家製の漬物、時には差し入れのパンをかじり、愛車である軽トラックの荷台で眠る。そんな過酷とも言える生活様式を「何の苦でもない」と笑い飛ばす。主治医や医療機関に頼るのではなく、日々自分の身体と対話し、野外での肉体労働を通じて鍛え上げられた足腰こそが、彼の健康を支える最大のエンジンだ。