ジブリ美術館を訪れる多くの人が驚くルールのひとつが、「建物内部の写真・動画撮影禁止」です。SNS全盛の現代において、館内撮影を禁じる姿勢には宮崎駿監督の強い信念が込められています。
公式案内にも記されている通り、美術館の基本コンセプトは「迷子になろうよ、いっしょに」です。ファインダーやスマートフォンの画面越しに空間を切り取るのではなく、来館者自身の目と耳、肌の感覚で空間を感じてほしいという願いが背景にあります。ステンドグラスを通過する柔らかな光、木製の手すりの質感、隠し扉のような螺旋階段など、自分の足で探検するワクワク感こそが美術館の主役です。
なお、屋外展示エリアである「屋上庭園の巨神兵(ロボット兵)」やパティオ(中庭)では写真撮影が許可されています。館内ではデジタルデバイスをポケットにしまい、物語の空間に身を委ねる時間こそが、この場所でしか得られない贅沢な体験となります。