かつて日本の宅配便は「1分の狂いもなく届く」ことが当たり前のように語られていた。しかし、その神話は崩壊しつつある。
主な原因は、EC市場のさらなる拡大と、ドライバーの労働時間規制の強化だ。荷物の量は増え続ける一方で、トラックを運転できる時間は厳しく制限されている。さらに、タワーマンションの増加による「縦の移動」のタイムロスや、置き配の普及に伴う確認作業の増加など、現場の負担は以前の比ではない。
「午前中」や「18時〜20時」といった人気の時間帯には、一人のドライバーが物理的に配りきれないほどの荷物が集中する。渋滞や悪天候が少し重なるだけで、タイムスケジュールは簡単に崩壊してしまうのが今のリアルな現状だ。