校舎裏に広がる小さな森。そこでは、5年生のグループがセンサーを取り付けたドローンを飛ばし、樹木の生育状況や土壌の湿度データをリアルタイムで解析していた。
2026年現在の教育現場において、AIツールの活用は珍しくない。しかし、ここでは単に画面上でAIを使うのではなく、泥にまみれ、生き物に触れながら得た実データをAIに読み込ませて仮説を検証する。デジタルとアナログの融合が極めて高い次元で行われているのだ。
自ら集めたデータをもとに、児童たちは地域の環境保全に向けた具体的な提言を市議会に行う予定だ。大人が作った課題を解くのではなく、誰も答えを知らないリアルな問題に立ち向かう。子どもたちの表情には、すでに一人の研究者としての誇りが漂っている。