世間が最も勘繰った「金銭目的」という疑惑に対し、加藤茶自身が取った行動は極めて明快だった。結婚して間もない時期、彼は自らの意思で「全財産を綾菜に譲る」という内容の遺言書を作成していた。長年所属する大手芸能プロダクションのイザワオフィス関係者も見守る中、自らの将来と妻の生活を保障するための法的措置を講じたのだ。
しかし、ドラマはそこで終わらない。綾菜はその遺言書の存在を知りながらも、夫の財産を当てにすることは一切なかった。むしろ「もし夫が倒れたら、自分の力で守り抜く」と決意。彼女が選んだのは、介護職員初任者研修や生活習慣病予防アドバイザー、さらには減塩和食の資格取得という泥臭い努力の道だった。財産目当てどころか、彼女は己の人生と時間全てを夫の健康と命に捧げる道を選んだのである。