王道の少年漫画という枠組みを超え、金字塔的バトル・ファンタジーとしての地位を決定づけたのがエニエス・ロビー編だった。仲間を奪還するために自らの限界を超えていくルフィの姿は、当時の読者に強烈な体験を刻み込んだ。
ポーズひとつで空気が変わる。「ジェットピストル」が一瞬で敵を穿つ爽快感。東映アニメーションが手がけたテレビアニメ版でも、低く響く心臓の鼓動音と赤く揺らめくエフェクトが絶大な演出効果を生み出し、世界中の試聴者を魅了した。技の進化が単なる数値上の強さではなく、物語のドラマ性と直結する見事な例と言える。