「先月発売された人気アニメのフィギュア、秋葉原のショップを3軒回っても全滅でした。でも今はアプリで在庫が数個残っている店舗がひと目でわかる。無駄な往復がゼロになりました」
そう語るのは、都内のIT企業に勤める30代男性だ。彼が画面を見せてくれたのは、主要メーカーや大型専門店チェーンが提供するリアルタイム在庫確認ツールである。
かつてカプセルトイの設置情報は、「現地に行ってみなければ分からない」という偶発性が魅力の裏返しだった。しかし、市場規模が1000億円を突破した2026年の現在、状況は一変している。筐体ごとに取り付けられたIoTセンサーや販売データの即時同期システムによって、ユーザーは「今、どの店に、何個残っているか」を正確に把握して目的地へ向かう時代になった。