多くのファンを魅了してやまないサビのフレーズ。「どれだけ過去が辛く暗くても 巡り合えた今を悪く思わないで」という言葉には、フロントマンであるKENTAが楽曲制作時に抱いていた苛烈な情熱と悲壮なまでの祈りが込められている。制作秘話として知られるのは、彼らが故郷である熊本から上京し、幾多の苦難を乗り越えてきた実体験が色濃く反映されている点だ。
フレーズごとの心理状態を注意深く読み解くと、単なる未来への楽観論ではなく、「過去の痛みや失敗すらも否定せず、今この瞬間を肯定する」という強い精神的揺らぎと救済が見えてくる。「生きていればこそ」という冷徹なまでの現実認識があるからこそ、「ともに」歩もうという呼びかけが上辺だけの励ましにならず、聴く者の深い部分へ届くのだ。サビで爆発する感情のタペストリーは、挫折を知る者だからこそ書けた人間の深層心理のドキュメンタリーと言える。