高校陸上界において、極めて注目すべきトレンドとなっているのが実業団陸上部の高卒進路です。従来の「名門大学で箱根駅伝を目指す」という王道ルートに対し、あえて高卒直後から企業チームのプロ的環境へ飛び込む決断を下す逸材が増加しています。
旭化成、Honda、トヨタ自動車、SGホールディングス、富士通といった国内トップの実業団は、20代前半の早い段階から世界選手権やオリンピックを見据えた強化プログラムを提供しています。大学駅伝特有の「20km走の距離踏み」や過密な学生駅伝スケジュールに縛られず、トラック種目のスピード強化に専念できる環境は、世界志向の強い若手にとって大きな魅力です。
もちろん、実業団は結果がすべてを左右する厳しいプロフェッショナルの世界です。怪我や伸び悩みに直面した際のリスクはあるものの、高校時代から明確な世界標準のビジョンを描く選手にとって、高卒実業団入りは極めて合理的かつ挑戦的なキャリア選択として支持されています。