近年走者を務めたタレントたちの顔ぶれを見ると、走る理由やギャラに対する向き合い方は様々だ。2026年に完走を果たしたヒロミや、2026年に単独走破したEXITの兼近大樹などの例は、現代のランナー像を色濃く映し出している。
兼近はランナー打診を受けた際、自身のSNSやメディアでオープンな発言を繰り返し、若年層に向けたメッセージ性を前面に出した。一方、ベテランのヒロミは自身のキャリアの集大成として、あるいは家族や後輩への背中を見せるための挑戦として走る決断をした。所属する芸能プロダクションの視点に立てば、この挑戦は単なる出演料以上の価値を持つ。過酷なマラソンを走り切る姿はタレントのイメージ向上に直結し、その後のCMオファーやレギュラー番組の獲得という大きな見返りをもたらすからだ。
つまり、金銭的な対価の有無を超えて、タレントとその所属事務所にとって「走るメリット」が極めて高い構造になっている点が、この企画が長年継続している隠れた要因と言える。