では、「馬子にも衣装」はどのような場面で使うのが正しいのでしょうか。日本語の慣用句として用いる場合、「自分や身内の晴れ姿をへりくだって表現する謙遜」として使うのが唯一の安全な使い方です。
相手から自分の身なりを褒められた際、照れ隠しや謙譲の意を込めて自虐的に使うことで、会話を円滑に進めるクッションになります。
【正しい使用例文】
・「普段はジャージばかりの息子ですが、成人式のスーツ姿を見ると、まさに馬子にも衣装ですね」
・「素敵なドレスですねとお褒めいただき恐縮です。私のような者でも馬子にも衣装といったところでしょうか」
【NGな誤用例文】
・❌「先輩、本日のタキシード姿、とても格好いいです!まさに馬子にも衣装ですね!」(先輩の外見を貶める発言になるため厳禁)
・❌「取引先の社長、今日の着物姿は馬子にも衣装で貫禄がありました」(目上の人への評価として致命的な失礼にあたる)