夜間や休日に激痛で目が覚めた場合、救急外来を受診しようにも専門の眼科医が不在であるケースが珍しくありません。朝を迎えるまでの間、痛みを物理的に鎮静化させるための応急処置を正しく行う必要があります。
最優先すべきは「患部の冷却」と「徹底的な遮光」です。
炎症を起こして血管が拡張し、神経が過敏になっている角膜周囲を冷やすことで、神経の伝達速度を遅らせ、炎症と痛みを緩和できます。氷嚢や保冷剤を清潔な濡れタオル・ガーゼで包み、両目を閉じた瞼の上から軽く当てて冷やしてください。このとき、保冷剤を直接肌に当てて凍傷を起こしたり、眼球を強く圧迫したりしないよう配慮が必要です。
また、電気性眼炎を発症している眼は光に対して極端に過敏になっています。室内の照明を消して遮光カーテンを閉め、スマートフォンの画面を見るのを直ちにやめてください。暗所環境を整えて目を閉じて安静を保つことが、角膜への物理刺激を最小限に抑える鍵となります。
一方で、焦るあまりやってしまいがちなNG行動が存在します。目を擦ること、水道水で無理に目を洗うこと、家族が過去に処方された古い点眼薬を自己判断で使用することは、角膜の傷をさらに深くし、細菌感染症(角膜潰瘍など)を引き起こす危険極まりない行為です。