なぜ、逮捕のリスクを冒してまで彼女たちは立ち続けるのか。その背景にある根深い構造は何も変わっていない。最大の要因の一つと目されるのが、ホストクラブで背負わされた過大な売掛金(ツケ)の返済だ。一晩で数百万円が動く狂乱の果てに、返済手段を持たない女性たちが路上へと流れてくる構図は、どれだけ摘発を重ねても容易には途切れない。
さらに、かつてトー横キッズと呼ばれた若者たちの高齢化と生活困窮の影も重なる。居場所を求めて新宿にたどり着き、そのまま夜の街に取り込まれていった少女たち。家庭環境の破綻や精神的な孤立が根底にある以上、路上から排除されたからといって別の健全な生活へすんなり戻れるわけではない。生き延びるための選択肢が路上売春しか残されていないという現実は、今も変わらず彼女たちの足をこの街に縛り付けている。