1831年に飯田新七が京都の古着木綿商として創業した髙島屋。その長い歴史のなかで培われた「いつも、人から。」の精神は、株式会社髙島屋の直営網のみならず、地域連携法人である株式会社伊予鉄髙島屋の隅々にも息づいている。大手百貨店ならではの圧倒的な調達力と、愛媛の風土に根ざした地域密着の営業スタイルが見事な調和を見せる。
全国の百貨店・リテール業界が構造転換を迫られる現代において、地方中核都市で確固たる売上規模を維持し続けている事例は全国的にも稀有だ。東京や大阪の旗艦店と同じクオリティのラグジュアリーブランドや美術サロンを展開しつつ、愛媛県内の銘産品や伝統工芸を全国へ逆発信するパイプ役も果たす。単なるチェーン展開とは一線を画す、老舗のプライドと柔軟な経営手腕がそこにある。