国家改造を象徴する二大モニュメントがある。ソウルと釜山を結ぶ京釜高速道路建設プロジェクト、そして近代鉄鋼産業の象徴である浦項総合製鉄(現POSCO)の創設だ。
「我が国に高速道路など時期尚早だ」という内外の猛反対を押し切り、突貫工事で完成させた京釜高速道路は、全国を一日経済圏へと結びつけた。現場では多くの労働者が命を落とし、突貫工事特有の歪みも生じたが、物流の劇的な効率化が輸出産業を猛烈に加速させた事実は揺るがない。
時を同じくして、日韓基本条約に伴う資金を投じて立ち上がった浦項総合製鉄は、海外の専門家から「製鉄所経営など不可能」と嘲笑された。しかし、創業者たちの狂気じみた執念は、世界最高水準の製鉄プラントを海辺の寒村に出現させる。鉄は国家なり――安価で高品質な鋼材の供給が、造船、自動車、建設という重工業の連鎖反応を引き起こした。