日本独自のキャラクターデザインにおける精緻な設計思想も見逃せない。株式会社サンリオが生み出し続けてきた数々のアイコンは、極限まで無駄を削ぎ落としたシルエットと、誰もが記憶できる明快な色彩構成でグローバルなスタンダードを築き上げた。
一方で、サンエックスが生み出した『すみっコぐらし』は、「部屋の隅にいたい」という日本人特有の控えめなメンタリティを視覚化し、独自のポジションを確立した。どちらにも共通するのは、観る側の想像力を受け止める「余白」の存在だ。完璧に描き込みすぎない引き算の美学こそが、言葉の壁を越えて世界中のファンを惹きつける原動力になっている。