出世の石段を登るにあたって、参拝者が最も注意しなければならないのが「登った後の降り方」です。愛宕神社において古くから伝わる参拝作法と禁忌が存在します。
それは、「苦労して登った出世の石段を、そのまま歩いて降りてはならない」という教えです。苦難を乗り越えて掴み取った出世の運気を「自ら駆け降りて手放す(転落する)」ことにつながると忌み嫌われており、運気向上の観点から明確なタブーとされています。
境内を参拝した後の正しい下山ルートは以下の通りです。
- ルート1:女坂から降りる
男坂の右手側にある「女坂」は、段数こそ107段と多いものの、緩やかなカーブと踊り場が設けられており、安全に下山できます。 - ルート2:愛宕山エレベーターを利用する
NHK放送博物館側、または愛宕隧道(トンネル)側へと抜けるエレベーターを利用して地上へ降りるルートです。最も安全かつ身体的負担がありません。 - ルート3:NHK放送博物館方面の迂回路(車道・坂道)を進む
愛宕山の裏手へと続く緩やかな舗装路を進み、虎ノ門・神谷町方面へと抜けるルートです。
「登りは男坂、下りは女坂またはエレベーター」という流れを守ることこそが、愛宕神社の階段にまつわる運気を逃さないための鉄則です。