窓口の手数料が高騰した際、多くの一般ユーザーが頼りにしていたのが店舗ロビーに設置されていた「円貨両替機」でした。専用の両替機カードや一般のキャッシュカードを挿入すれば、1日1回10枚程度までは手数料無料で紙幣を崩したり、新券を引き出したりできたため、重宝していた方も多いはずです。しかしここ数年、全国の三菱UFJ銀行ロビーからこの機械が急速に姿を消しました。この三菱UFJ銀行両替機廃止の真相について、現場の行員や公式資料から見えてくるのは徹底した合理化戦略です。
両替機は内部に大量の紙幣・硬貨をプールし、金種別に仕分け・鑑別・計数を行う精密機器です。1台あたりの導入費用や定期的な保守点検費、警備会社による装填・回収コストは年間で数百万円規模にのぼります。キャッシュレス化の国策推進とデジタルバンキングへの誘導を進めるメガバンク各行にとって、採算の合わない両替機を各支店に維持し続けることは経営上の重荷となっていました。このため三菱UFJ銀行は段階的な撤去を断行し、現在では主要拠点のごく一部を除いて原則として円貨両替機を全廃する方針を完了させました。
かつて稼働していた三菱UFJ銀行両替機利用時間は主に平日9:00〜15:00(一部店舗で17:00まで)であり、一般のキャッシュカード両替限度枚数は1日1回10枚まで無料といった運用が一般的でした。しかし現時点で店舗ロビーに残されているのは通常のATMや預金受け払機のみであり、両替専用機の利便性に頼ることは事実上不可能となっています。「久しぶりに支店へ行ったら両替機が置いてあった場所が壁や案内パネルになっていた」という体験談がSNSで散見される背景には、こうしたメガバンク全体の強硬なコスト削減プログラムが存在しています。