「着物を着て行ったら会場で浮いて恥をかかないか」「スーツだと地味すぎるのではないか」という疑問は、卒業式を控えた母親から最も多く寄せられる相談の一つです。答えから言えば、スーツでも着物でもマナー違反にはなりませんが、全体の8割以上はスーツ派が占めています。
それぞれのメリットと着用時の注意点を整理しました。
【スーツ派のポイント】
圧倒的多数を占めるのが、ネイビー、ダークグレー、ブラックなどの落ち着いた母親スーツ色を選んだスタイルです。大学の卒業式は「旅立ち」を意味する厳粛な式典であるため、春らしい明るいベージュやパステルカラーよりも、深みのある濃色系が好まれます。インナーにシフォンブラウスやレースを取り入れ、適度な明るさをプラスするのが洗練された印象を与えるコツです。
【着物派のポイント】
一生に一度の記念として和装を選ぶ場合は、格式の選び方が何より肝心です。母親が着用する大学卒業式母親着物マナーとしては、「訪問着」「付け下げ」「色無地(紋付き)」が正解。未婚女性の第一礼装である振袖はもちろん、黒留袖は結婚式用のため式典には重すぎます。淡いピンク、若草色、クリーム色、上品なグレーなど、主役の袴姿とケンカしない優しい色合いを選ぶと会場でも美しく映えます。