脳が処理できる情報量には物理的な限界がある。私たちは日中、仕事やSNSを通じて膨大な選択と情報処理を強制されている。夕方や休日に訪れる強烈な倦怠感は、視覚や聴覚から入り続ける刺激によって前頭葉がオーバーヒートを起こしている明確なサインだ。
刺激を求めながらも刺激を拒む。このアンビバレンス(表裏一体の感情)は、現代人の生活環境が脳の進化スピードをはるかに追い越してしまった結果生じた副産物だと言える。外出に必要な「移動」「対人コミュニケーション」「意思決定」という一連のプロセスは、想像以上に脳の資源を消費する。脳が自衛策として過度の省エネモードに入るのは、生命維持の観点から見れば極めて正常な防衛反応なのだ。