画面に現れた線が「システムの一時的な乱れ」なのか「ガラス内部の配線断線」なのかを見極める方法は驚くほどシンプルだ。まず試すべきは、PCやゲーム機を起動する前のメーカーロゴ画面、あるいはディスプレイ自体の設定メニュー(OSDメニュー)を呼び出すことである。もし入力信号がない状態やOSDメニューの文字の上にまで線が重なって表示されていれば、十中八九ハードウェアの故障だ。逆に、メニュー画面が綺麗に表示されるなら、問題はケーブルやソフトウェア側にある。
自力復旧の裏ワザとして即効性があるのが、グラフィックドライバの強制リセット(Windows環境なら「Win + Ctrl + Shift + B」の同時押し)や、完全放電だ。電源ケーブルを抜き、電源ボタンを十数秒長押ししたあと、15分ほど放置する。内部コンデンサの残留電荷が抜けることで、暴走していた制御チップが正常復帰し、嘘のように線が消え去る事例は後を絶たない。
どうしても物理故障だった場合、修理費用の相場はどうなるのか。近年の部品高騰や円安の影響を受け、24〜27インチの一般的なPCモニターであればパネル交換費用は1万8,000円〜3万5,000円前後。ノートPCや大型テレビになると4万円〜10万円を超えることも珍しくない。本体の買い替え価格と天秤にかけるシビアな判断が求められる。