富田林の山中に突如として現れる大伽藍の中でも、最大の見どころは総檜造りの木造五重塔です。高さ約37メートルに及ぶこの塔は、平成の時代に伝統的な日本建築技法のみを用いて建立されたものであり、大阪府下で唯一の本格木造五重塔として知られています。
釘を極力使わずに組み上げられた組物(くみもの)の精緻さや、反り上がった屋根の優美な曲線美は、遠くから眺めても間近で見上げても息をのむ美しさです。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉など、四季折々の自然景観と五重塔のコントラストは写真愛好家にとっても屈指の撮影スポットとなっています。
五重塔のほかにも、朱塗りが鮮やかな八角堂や各所に祀られた石仏群があり、境内を高台へと歩みを進めると、南河内の街並みや遠くの山々を見渡す爽快な眺望が広がります。観光寺院のように混雑しすぎることがないため、鳥のさえずりと風の音に包まれながら、じっくりと境内を巡ることができます。