スマートフォンの画面に流れてくるのは、洗練されたライフスタイル、成功した起業家、完璧なプロポーションを誇るインフルエンサーたちの姿ばかりだ。アルゴリズムが最適化する「キラキラした日常」と、散らかった自室でスマホを眺める自分のリアリティ。その圧倒的なギャップが、無意識のうちに自己評価を削り取っていく。
そうした比較のループに陥った時、タイムラインに流れる他人の「最低だ」という叫びは、不思議な安らぎを与える。「完璧じゃないのは自分だけではない」という確認。デジタルなつながりが希薄化させる人間らしさを、自虐という共体験を通じて取り戻そうとしているかのようだ。