この集団の顔であり、長年フロントラインで指揮を執り続けてきた植田朝日氏。彼の発する言葉には、数々の修羅場をくぐり抜けてきた男独特の重みと説得力が宿る。「ゴール裏は気楽に試合を鑑賞する場所じゃない。チームを勝たせるために自分たちのエネルギーを注ぎ込む闘技場なんだ」と、彼は眼光を鋭くして語る。
彼の哲学は極めてシンプルだ。試合中の90分間、跳びはね、歌い、声を張り上げ続ける。たとえビハインドの展開であろうとも、タイムアップの笛が鳴るまで鼓舞をやめることは絶対にない。その姿勢は単なる応援を超え、一つの生き様として次世代の若者たちへと脈々と継承されている。ゴール裏という聖域に漂う独特の緊張感と一体感は、彼の情熱から生み出されたものだ。