大会の規模が大きくなるにつれて避けられないのが、安全管理と無料観覧エリアの縮小問題だ。2026年の現地取材で最も異彩を放っていたのは、主要な歩道やなぎさ公園沿いに延々と設置された高高さ約2メートルの目隠しシートだった。
「チケットを持っていない人が歩道に立ち止まると、群衆事故の危険が跳ね上がる。安全のためには背に腹は代えられない」と警備関係者は静かに明かす。しかし、地元の散歩ルートを遮られた近隣住民からは「昔のように誰もが気軽に湖畔で楽しめた時代が懐かしい」「街全体のお祭りなのに、壁に囲まれてしまったような寂しさがある」といった本音も漏れる。過密化する現代の大規模イベントが直面する、安全と開放性のジレンマがここにある。