英語圏の人々は、日常生活や野生動物の観察現場でどのようにこれらの言葉を使っているのでしょうか。北米および英国出身のナチュラリストや英語教育関係者への聞き取り調査を行うと、現場のリアルな感覚が浮かび上がってきます。
オレゴン州で野鳥観察ガイドを務めるバードウォッチャーは、日常会話のリアルを次のように証言します。
「森の中で木にとまっている鳥を見つけたとき、一般の人が叫ぶのは99%『Look at the owl!(フクロウを見て!)』です。その鳥が羽角を持つアメリカワシミミズク(Great horned owl)であっても、最初の発見段階でわざわざ『Look, a horned owl!』と言う人はいません。羽角の有無に関係なく、あれはすべて私たちにとってowlだからです」
海外の自然ドキュメンタリー番組(BBCの『Planet Earth』やNational Geographicの特集番組)のスクリプトを分析しても同様の傾向が見られます。ナレーションの導入部では常に包括的な「owls」として生態が語られ、個別の捕食行動や繁殖サイクルにフォーカスする段落になって初めて「The great horned owl patiently awaits...(アメリカワシミミズクが辛抱強く待ち構える)」といった固有種名へ移行します。
ソーシャルメディアや海外掲示板(RedditのBirdingコミュニティなど)でも、「Do you separate horned owls from regular owls?(ミミズクと普通のフクロウを区別して呼ぶか?)」というスレッドが定期的に立ちますが、ネイティブユーザーからの回答の9割以上は「種名を特定して語る専門的な文脈以外では、すべてowlと呼ぶのが自然」という見解で一致しています。