水資源機構寺内ダム管理所がリアルタイムで発信する観測データによると、現在の貯水率は平年同時期の平均値を明確に割り込む厳しい数値を示しています。有効貯水容量8,230千立方メートル(約823万立方メートル)に対して蓄えられている水量は日を追うごとに目減りしており、ダム湖の干上がった湖底や露わになった旧道・旧橋の遺構が住民の目にも留まる状態です。
福岡県庁が公表した県内主要21ダムの貯水状況(令和8年9月17日午前9時現在)では、全主要ダムの合計貯水量は94,978千立方メートル、平均貯水率は43.9%にまで下落しました。県庁担当部署からも「県民の皆様におかれましても、できるところからの節水にご協力をお願いします」との異例の呼びかけがなされており、寺内ダムはその渇水傾向を象徴する危険水域にあります。
現地を訪れると、市役所18階分に相当する堤高83メートルの巨大な堤体から見下ろす貯水池は、かつての豊かな満水面とは打って変わり、赤土色の斜面が大きく露出しています。流入量に対して下流の河川環境保全や上水道需要に応じる放流量が上回る「持ち出し超過」の状態が数週間にわたって続いており、水資源機構の管理システム上でも予備警戒ラインに接近していることが確認できます。