彼女の代表作を振り返ると、常に時代を象徴する衝撃作の中心にいたことがよく分かる。1998年に公開され世界的なJホラーブームを巻き起こした映画『リング』では、怪奇現象に立ち向かうジャーナリスト役を熱演。恐怖に慄く迫真の演技で観客を恐怖の渦に引き込んだ。緊迫したサスペンスドラマの現場で見せるその眼光と佇まいは、すでに大物女優の風格を漂わせていた。
そして2011年、日本テレビで放送された『家政婦のミタ』は最終回で驚異の視聴率40.0%を記録する社会現象となった。一切の感情を表に出さない無表情なヒロインという極限の役作りは、従来の清純派・美人のイメージを完全に覆し、彼女の女優としての評価を決定づけた。作品ごとに見せる大胆な変貌ぶりと挑戦的な役柄への姿勢こそが、彼女が長年トップに君臨し続ける所以である。