カイトの戦闘スタイルの象徴である「気狂い小道(クレイジースロット)」は、喋るピエロのルーレットによって1から9までの武器がランダムに選出される特異な具現化系能力だ。本人が「鬱陶しい」と愚痴をこぼすように、一見すると扱いづらい制約に見える。しかし、このランダム性こそが制約と誓約を強化し、個々の武器の威力を爆発的に引き上げる仕掛けとなっていた。
作中で特に注目を集めたのが、ジンが語った「本気で死んでたまるかと思った時にしか出ない番号」の存在だ。ネフェルピトーとの絶望的な力の差を前にした瞬間、カイトの念は消滅するのではなく、自らの魂を未来へ繋ぐための特殊な出目を引き当てたと推測される。生存への執念とジンの教えが見事に合致した瞬間だった。