1978年に放送が始まった『暴れん坊将軍』は、彼の代名詞とも言える超ロングラン作品となった。徳川吉宗として江戸の悪を叩き斬る姿は、日本中の大衆を熱狂させた。しかし、あの颯爽とした乗馬シーンの裏には、命がけの撮影秘話が隠されている。
白馬に乗り砂浜を疾走する名場面。実は撮影時、馬が突然暴走し、あわや大事故になりかけた未公開のエピソードが存在する。だが彼は手綱を緩めず、見事に馬を乗りこなしてみせた。東映のスタッフ陣も息をのんだというその肝の据わりようこそが、吉宗という英雄像に命を吹き込んだのだ。25年間で全832話という金字塔は、妥協を許さない現場の熱量から生まれた。