小山市は県内有数の農業地帯でもある。水と土壌に恵まれたこの地で育つ野菜の味の濃さは、一口食べれば誰の目にも明らかだ。最近のランチ市場を牽引しているのは、こうした素材の力をストレートに表現するビストロやオーガニックカフェである。
例えば、駅南エリアにオープンしたナチュラルダイニングでは、皿の上に10種類以上の旬の根菜や葉物がアートのように盛り付けられる。自家製の塩麹ドレッシングや、ハトムギを用いた香ばしいスープが添えられ、一口ごとに大地のみずみずしさが口いっぱいに広がる。過度な調味料に頼らず、素材そのものが持つ旨味と甘みを引き出す調理法は、健康志向の女性客やシニア層だけでなく、日々の食生活を見直したいビジネスパーソンからも絶大な支持を得ている。