戦力の大幅な底上げと並び、近年のアメリカ代表における最大のターニングポイントとなったのが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の招聘です。トッテナムやパリ・サンジェルマン、チェルシーなど欧州トップクラブで手腕を発揮してきた世界的戦術家が代表監督に就任したことで、チームの組織力は劇的な進化を遂げました。
ポチェッティーノ監督が採用する基本フォーメーションは、可変型の「4-2-3-1」または「4-3-3」です。指揮官の代名詞とも言える激しいハイプレッシングを導入し、前線からの連動した守備でボールを奪取。そこからプリシッチやバログンのスピードを活かした鋭いショートカウンターを繰り出します。
単なる直線的なアタックにとどまらず、サイドバックを高い位置に押し上げて相手の守備ブロックを広げるポジショナルプレーの原則も徹底。ポチェッティーノ監督特有の厳格なフィジカルトレーニングと緻密な戦術規律が、若きアメリカ代表に「勝負強さ」という最後のピースを授けました。