ベトナムの流通市場を語る上で、日本企業の存在感はいまや無視できない。特にイオンモールを筆頭とする日系流通巨頭は、単に日本の商品を並べるだけでなく、現地の生活習慣に寄り添った巨大ショッピング環境を作り上げることで高い支持を獲得してきた。広々とした通路、清潔なトイレ、多種多様な惣菜コーナー。これまでのローカル店舗にはなかった「体験価値」の提示が、市場の基準を一気に引き上げたのだ。
2026年現在、日系各社は既存の大型モール展開にとどまらず、都市型小型店舗のドミナント出店を加速させている。現地のニーズに迅速に対応するため、地場サプライヤーとのパートナーシップも深化。日本流の徹底した品質管理と衛生基準を持ち込むことで、消費者の食の安全に対する信頼を強固なものにしている。