外部からは自由奔放で無軌道に見えたギャル集団ですが、その内部には体育会系顔負けの厳格なギャル集団の掟と絶対的な上下関係が存在していました。当時のサークル関係者への取材から、一般のメディアでは詳しく報じられなかったギャルサークルの実態が浮かび上がります。
組織は「総長(代表)」「副総長」「幹部」「平メンバー」といった明確な階級制で運用されていました。サークルへの新規加入時には厳しい面接や選考が行われ、加入後も以下のような鉄の掟が課されていたケースが珍しくありません。
・週1回の定例ミーティング(ミー)への絶対参加(無断遅刻・欠席には厳しい罰則や罰金)
・先輩に対する徹底した敬語と挨拶の徹底(街ですれ違った際のお辞儀の角度まで指定)
・サークルのシンボル(ロゴや限定ジャージ)の厳重管理
・新曲パラパラの完コピテスト(踊れない者はイベントのステージに立てない)
では、過酷なルールが存在したにもかかわらず、ギャル集団になぜ集まるのか。当時の元メンバーは「学校や家庭に居場所がなくても、サークルには自分を無条件で肯定してくれる仲間と、明確な役割があった」と振り返ります。彼女たちにとってギャルサーは、息苦しい既存の社会規範から逃れ、自己表現を最大化するためのシェルターでもありました。