自己肯定感を高めるアプローチは、無理にポジティブ思考を自分に言い聞かせることではありません。最新の心理学でも重視されているのは、ありのままの感情を受け入れるセルフ・コンパッション(自己への慈悲)の姿勢です。
失敗や不安を感じた際、「なんてダメな奴なんだ」と責めるのではなく、「親友が同じ状況ならどんな言葉をかけるか?」を想像し、温かい労わりの言葉を自分自身にかけてあげます。ネガティブな感情を無理に消そうとせず、「私は今、不安を感じているんだな」と客観的に観察するラベリング技術も有効です。
日常生活で取り入れやすい具体的な習慣として、以下のステップを推奨します。
① 3行ポジティブ・ジャーナリング
就寝前の数分間、今日できた小さな事実を3つ書き出します。「朝定時に起きられた」「温かいお茶を飲んでリラックスした」「挨拶を笑顔で返した」など、結果ではなく日々の行為そのものを認める習慣が脳の認知を整えます。
② 情報環境のデトックス
他人のキラキラした生活と比較して心がざわつくSNSは、意図的に通知を切り、利用時間を制限します。比較の対象を「他人」から「過去の自分」へとシフトさせることが心の平穏につながります。
③ 「できたこと」に目を向ける脱・減点方式
100点満点からの減点方式で自分を評価するのをやめ、0点から積み上げる加点方式を採用します。何かが未達成であっても「ここまで進められた」というプロセスの進捗に光を当てることが大切です。